犯人が気の毒だ。気の毒すぎる。

彼がこんな、いくらなんでもゆるゆるの犯罪計画を実行に移し、案の定簡単に失敗してしかもサクッと裏切られたりもして、挙句の果てに吹っ飛んじまうハメになっちゃったのは、何もかも全部、「ジョディでバルカン超特急」というネタのためだ。謎の解決策でしかない犯罪なんて割に合わない。それじゃ逆なんだよ逆。

ミステリアスな状況ありきでそこからアイディアを組み立てていく物語の作り方というのも確かにありなのかもしれないけど、それだって一度は犯行前の犯人の身になって計画を真面目に練ってみてくれなくては、犯人も浮かばれないだろう。