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[コメント] シムソンズ(2006/日)

4人できちんと手をつなぎ並んで胸をはれる、そういう彼女たちなりの達成感には共感でき、拍手を送りたくなる。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







カーリングを題材に、北海道の田舎町を舞台に、女子高生が主役の青春スポ根映画、と言ってしまえばそれまでで、近頃流行の、高校生がちょっと珍しいものに挑む青春映画の一つには違いないんだが、思いのほか、面白く、明るく感動させてくれた。

最初の頃は、主役の加藤ローサの意味のないはしゃぎぶりが煩わしく感じられたが、ただ、最初の1点は取りたい、そしてカーリングを楽しみたい、という純真な思いだけはジーンと伝わってくるし、そこにこだわったからこそ、ラストで決勝で敗れても、4人できちんと手をつなぎ並んで胸をはれる、そういう彼女たちなりの達成感には共感でき、拍手を送りたくなる。

それに後半になってから、煩わしいと感じていた加藤ローサがえらく魅力的になりはじめて、大きくてたれ目気味の目を見開いてじーっと見つめられると、こちらが照れくさくなるような、それでいてがんばろうかなという気にさせるような、なにかこうあたたかい感じがして非常に良い出来だった。

大泉洋のコーチも、朴訥な感じをうまく出していて、一つのスポーツに打ち込むことで楽しくやりたい、という思いがしっかりと伝わる好演だった。

(評価:★5)

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