[コメント] ダ・ヴィンチ・コード(2006/米)
「フラッシュバックを使わなければ描けない物語なら、はじめから映画になんかしない方がいい」と云った世界映画史上に屹立する監督がいるが、本作を見ながら私は何度もこの言葉が頭をよぎった。本当にフラッシュバックの使い過ぎだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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しかし、こゝでも複雑なプロット構成と多くの登場人物を巧みに制御するロン・ハワードの手腕は認めるべきだろう。主要登場人物は皆的確に描かれているが、中でもイアン・マッケランとポール・ベタニーがいいと思う。この二人は相変わらず快演だ。フラッシュバックと見紛わせるオドレイ・トトゥのドッペルゲンガーのシーン(少女時代の思い出と交錯するシーン)なんかもロン・ハワードらしい上手い演出。逆にロン・ハワードらしい生真面目さがリズムを弛緩させていたり、シナリオの欠陥で色々云いたくなる部分もあるのだが、まあ、映画にすべきがどうか疑問に感じる題材を扱ってこの出来栄えは及第点だと思う。
#原作未読で予備知識ゼロで見ましたが、実のところとても楽しめました。
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