[コメント] 西瓜(2005/仏=台湾)
乾ききった女たちは西瓜を抱え込み、その赤く熟れた擬似的肉体でしか潤いを求められず、ペットボトル一本分の潤いしかもたらすことのできない男は、作りごとの交わりに虚しく空撃ちを繰り返すのみ。極彩色に染められた歌とダンスの狂乱は毒茸の美しさを漂わす。
ツァイ・ミンリャンが連打する過剰さと噛合わなさのイメージが、一気に男と女のつながりとして成就するラストシーンの何と露骨で神々しいこと。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (4 人) | [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。