[コメント] 恐怖のメロディ(1971/米)
ストーリー構成は使い古された感のある作品だが、あらゆるシーンの見せ方が初演出作とは思えないほど達者で緊迫感に満ち溢れている。
男と女の出会い方もごく自然です。小さな町のちょっとした有名人というところがポイント。全国区の有名人だったらこうはいきません。
諸処に差し込まれる遠景の(誰かが覗いているような)カメラワーク、適度に薄暗い照明、名曲「ミスティ」発→「ミスティ」終着のストーリー展開。ところどころに後年の才気が感じられます。
それと主人公にしつこく付きまとう、影の主役であるイブリンがめちゃくちゃ怖い。穏やかに話していても、途中で割り込みが入ると人が変わったような顔つきで汚い言葉を吐き散らかし、甲高い「キャー」じゃなくて野太い「ガー」に近い嬌声。
スタジオは(「オーメン」で有名な)リー・レミックなどの有名どころを使いたがったらしいですけど、彼女をキャスティングした時点で作品の成功は約束されたようなものです。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (6 人) | [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。