[コメント] 今宵、フィッツジェラルド劇場で(2006/米)
「あの追悼の言葉を本人にも聞かせてやりたかった」「あと二、三日生きていたら聞けただろうに(笑)」。自分の理想の葬式を、明るく、明るく、生前にやっておきたかったのだと言う映画。遺言は、「Don't disturb」(騒ぐな)。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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以下監督のモノローグ(想像)。
やっぱり、迎えに来てくれるのは、美人の天使がいいよなあ。でさ、最期までもちろん現役バリバリなわけだ(アッチの方)、生意気な若い奴に花持たせちゃったりしてさ、あ、しめぽっいのは嫌だからさ、俺、下ネタ大好きだし、それで行ってくれる?
あとさー、アイツ、俺の仕事邪魔してくれたあいつ!アイツだけは許せねー!一緒に道連れで殺っといてやる。
そしてやっぱり、ママ、俺を生んでくれて育ててくれてありがとう。いい人生だった。
え?『ロング・グッドバイ』の時は、あんなに原作のハードボイルドっぽくないマーロウだったのに、今回のケヴィンの方がよっぽどマーロウっぽいって?だからさ!俺だってやろうと思えば出来るんだって事をここでひとつ言っときたかったんだよ!
でな!何てったって、これだよ!鏡をたーーーくさん使うぞ!ガラスにだって顔を映り込むぞ!だけどなあ、いいか、どうだ!映画のカメラもクルーももちろん俺も、この長いカットの間、一切鏡に映らないように撮るんだ!これがプロの仕事だ!若い奴、やれるもんならやってみろ!
最後ダイナーで、4人の主人公が、こっちをじっと見たじゃん?あの時、こっちに居たのは誰だと思う?エンジェル?うん、うん、だけどさ、実際にいたのはカメラの横にいる「俺」なわけだよ。そ、俺がエンジェル。死の天使。
つまり、次はお前たちの番だぜってこと。
じゃーな。^ ^/
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