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[コメント] トランスフォーマー(2007/米)

「最初はくだらないロボットの映画なんて作れるかと思っていた」ってマイケル・ベイ君は話してるみたいだけど、市街地をいつも以上に派手にぶっ壊し、車も戦闘機も米軍もここまでカッコよく撮って、更に全米だけで3億$稼いだんだから、いまごろヒャッヒャッヒャとか言いながら笑ってるんだろうね。
JKF

**ネタバレ注意**
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しかし戦闘機が基地を飛び立って太陽の光を浴びているカッコよさげなショットとか、クライマックスのカオスの中で俳優の顔がアップで叫んでるショットとか、カーチェイスで車が派手に大破するとことか、ほかのベイ映画と置き換えても気付かないだろうな・・・。そんないつものベイ映画のシーンを垂れ流しつつ、F22やらブラックホークまで飛ばせて市街地破壊し放題。というわけでアクションがないと途端につまらなくなる前半部分といい、マイケル・ベイ集大成みたいな映画。ていうかあんた、ロボットよりもロボットの戦闘で起きる爆発のほうに興味あるだろ?

そしてクライマックスもベイお得意の自己犠牲ラスト!「私が負けたら、キューブを私の胸にはめてくれ」おーすばらしい!宇宙から来たロボットはどうやら地球にやってきて見事にアメリカナイズ化されたようで。と思いきや、主人公が機転を利かせて危機回避。これにはちょっとビックリした。ベイもやっぱり成長するんだね。

ところがロボットのプライムは「人間は原始的で粗暴な生物だがいい面もある。彼らを守らねば」と劇中でのたまい始め、ラストシーンのナレーションまで務めてやがる。「『アイランド』でクローン人間の存在に対して警鐘を鳴らし、本作では身勝手な人間に対しても警鐘を鳴らすメッセージを持たせた。ジェリー・ブラッカイマーと決別した俺もトランスフォームしちゃったぜ。俺って天才?ハハハハハハ」なんてこと考えてるんだろうか。いや、考えてるはずないな。。主人公にナレーションさせて、「青年と車」「青年とロボット」って話に帰着させたほうが、もともと薄っぺらい話なんだからよっぽど都合いいって・・・。

海上戦も空中戦も残ってるし、市街地もまだ破壊する余地が残ってるみたいだから、やるんだろうね、つづき。映像だけでどこまで見せてくれるか、ちょっと興味あるな。

(評価:★3)

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