[コメント] 愛を読むひと(2008/米=独)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
前半は、吐く→(本を読む→SEX)→以下カッコ内繰り返し。おーい大丈夫ですか〜と言いたくなった。ポルノか、と!
大抵の人はラストを前に気づいちゃってると思う。
ハンナが文盲だったことはもったいつけて回想シーンで伏線を示されるまでもなく気づく。
彼女自身が自分の尊厳をかけて法廷でそのことを開示しなかったこと。 ゆえに、マイケルも彼女の意思を尊重したこと。 本意はそれだけかどうか怪しいが、とりあえずそういうことにしとこう。
僕には、マイケル的に「収容所でも僕にしたのと同じように、他の男の子にもあんなことやこんなことをしてたのか、くそう、えーい、くそう、この売女め、どちくしょう」とハンナに嫉妬半分、腹いせ半分に見えた。
まぁ、要はたったそれだけの話なのに、なぜか心が苦しくなるのは、マイケルにとってハンナが思い出の中の人だからだろうな。
もし、マイケルにとってハンナが初めての人ではなく単なる遊び相手だったとしたら・・・。彼もここまでハンナに執着しなかった、と思う。男ならわかる筈、この感覚。
マイケルはハンナと出会って、初めて自分に自信が持てた。 朗読を誉められたことを、男として誉められたと勘違いしていたかもしんないけど、その辺りも、ま、いっか。
最後はその「恩返し」をしたまでのことだ。
彼女はマイケルを相変わらず坊やと呼んだ。 けど、マイケルにとってハンナは年上の女性ではなく、もう、お婆ちゃんだった。
2人の間にはたくさんの時間が流れた。
この台詞は昔の彼女と同じように売り言葉に買い言葉なんだろう。 きっと本心じゃない。僕にはそう聞こえた。
蛇足だが、マイケルじゃなくて、ミヒャエルだろう、と!
英語はおかしいだろう、と!
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