[コメント] グッド・バッド・ウィアード(2008/韓国)
'30年代の満州を舞台に…ってだけで、今は無き混沌たる異世界への情感を喚起される。冒頭の列車強盗大銃撃戦シークェンスに尽きる。
大平原を疾走する蒸気機関車、猥雑な車内をソン・ガンホ目線でぐんぐんと進むカメラ、多国籍語が飛び交うケレン味たっぷりの銃撃戦、疾走を続ける機関車と逃走するガンホのベクトルが交わるワイドな構図、主役3人の一瞬の交錯を見せる手際のよさ。安っぽくも心逸らされるBGMも相俟っての高揚感に大興奮!どんだけ凄い映画になるんだよ、とこの時点で期待は高まった、のだが…
以降があまりに拙い。闇市の造形や終盤の騎馬大チェイスの疾走感(ここでのチョン・ウソンはカッコイイ)など、いいところも無いわけじゃないが、やはり3すくみの構図の活かし方があまり下手すぎる。「闇市の連中」や「馬賊」や「日本軍」が参戦したところで、相乗効果の創出に失敗しているので、お宝争奪戦の構成に深みが生まれない。イ・ビョンホンに痛めつけられる弟分の存在も作劇上中途半端なままだし、婆さん使った笑わせも物足りない。
返す返すも列車シークェンスがあまりに素晴らしかっただけに…
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