[コメント] ハート・ロッカー(2008/米)
人の行動は大きく分けて2パターンだというのを読んだことがある。マイナスをゼロにする行動とゼロをプラスにする行動。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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マイナスをゼロにする行動とは、危険や嫌なことを回避する行動。ゼロをプラスにする行動とは、快楽を求める行動。
例えば、部屋を掃除するとしましょう。 汚れているのが嫌だから、あるいは散らかっていると叱られるから掃除する。これが嫌なことや危険を回避する行動。 掃除自体が楽しい。これが快楽を求める行動。 例えば仕事。働かないと食えないから働く。仕事が好きだから働く。
そして、快楽を求める行動はある意味ビョーキなのです。だって仕事が好きなんてビョーキじゃん。 本作はその2パターンの行動を的確に表現した映画だと思うのです。
実は大変オーソドックスな話運びで、仲間が死んだ→後任は破天荒な奴→いがみ合い→分かり合う、という王道。 この王道っぷりに隙がなさすぎて、映画に愛しさを感じられなかったので4点にしたけど、いやはや堂に入った映画ですよ。
中でもお気に入りは砂漠のシーン。 緩急の付け方、動と静の対比、そして臨場感。ライフルスコープ目線は多々見てるけど、距離感のあるスコープ映像の臨場感がたまらない。 俺も一緒に喉が乾いたよ。
(10.03.07 ユナイテッドシネマとしまえんにて鑑賞)
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