[コメント] アリス・イン・ワンダーランド(2010/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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もうそろそろ「キテレツ・ジョニデ」も見飽きてきたんじゃないかな?。ティム・バートン作品(『スウィーニートッド』『チャーリー』)以外でも。
かといって『パブリック・エネミーズ』みたいに「ただかっこいいだけ」のデップに頼りすぎな映画もあるし。
正直、中身の薄い映画に感じた。アリスにも、帽子屋にも感情移入できない。唯一「赤の女王」だけは、そういう意味で「魅力的」だった。最近のティム・バートンの作品は、ジョニデよりも、奥様の功績が大きいのでは。
あと、ジョニデより、声だけのアラン・リックマンがカッコよかった。
さて、わたしは面白ければ3Dでも2Dでもどちらでも関係ないとおもっているが、正直この作品は「全然3Dである必要はない」と思う。
『アバター』で3Dがブームになり、日本でもアメリカでも、急造3Dが急増。個人的なイメージでは、ティム・バートン×3Dって、ものすごく興味があった(『チャーリー』を3Dにしたら・・・とイメージしてみたら判りやすい)。でも、想像以上に相性が悪かった。おそらくジョニデがらみなら、『Dr.パルナサスの鏡』のほうが3Dがハマると思う。
やはり今の3Dに技術では大きく損なわれる「色鮮やかさ」。毒々しいまでのバートンの世界観には致命的な気がする。それでいて、3Dの長所もそれほど活かされていたとは思えない。
果たしてこの「できばえ」をバートン自身はどう思っているのだろうか?配給元もここぞとばかりに3D制作を進めてきているが、この作品に於いては、バートンの意思とは思えない。こんなこと繰り返してたら、その未来は暗いと思う。
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