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[コメント] インセプション(2010/米)

観終わった後、これほど誰かと語り合いたくなる映画は稀。娯楽映画の皮を被っているが内実は独創性に溢れた傑作。「娯楽」を求めてこの作品を観た場合、間違いなく失敗する。2回目の方が面白そうだ。<追記>
赤い戦車

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







現実、夢、夢の中の夢、夢X3、夢X4・・・と頭がこんがらがりそうな話なんだがノーランの巧みなストーリーテリング、構成のおかげで案外理解しやすい。

キャストも総じて立派。メンバー集めるところなんか『七人の侍』や『オーシャンズ〜』みたいで楽しい。ジョセフ・ゴードン・レヴィットの知性的な佇まいなどが特に素晴らしい。でも私的には紅一点のエレン・ペイジを推したいな。

アクション一つ一つにおいてはとりたてて真新しいものはないかな(実写で撮ったのは凄いけど)。別々の場所で「同時」にってのが面白いぐらいか。ただ、一連のホテル内でのシーンはマトリックスの進化系みたいで単純に興奮した。

何が秀逸かっていうと、夢の階層によって時間軸のずれが生じる、というのが最高に独創的なアイデアだったと思う。これによって他の凡百の「夢」を題材にした映画との違い、個性を出せている。更にそれを説得力ある映像にする手腕。凄い。

また、ラストシーンに関しては、「現実」だと仮定すればハッピーエンドになる。しかしそれだと安易すぎるので個人的には「夢」と解釈したい。この場合、問題になるのは「いつ」夢になったのか、「誰」の夢なのか、「どうして」夢の中なのか、ということだが一回観ただけでは到底分かりません。

「いつ」に関しては一か所非常に違和感のあるつなぎ、場面があった気がする。残念ながら物語についていくのに必死でもう忘れてしまった。もう一度観に行って確認したい。

<追記>

2回目鑑賞してきました。前言撤回。やっぱりラストは現実かと思う。

一つ目の根拠としてはまずコブの指環。夢の中では嵌めている(いくつかのシーンで確認)。しかし現実では嵌めていない。例のコマはモルのトーテムだから指環はコブのものじゃないかと推測。ちなみにラストでははめていなかった。

二つ目はもっと単純な理由。映画内の現実と思われている世界が夢だった場合、モルは自殺して更に上の階層にいるわけです。ちょっとヤンデレ気味なモルさんのことだから、まず間違いなくコブをキックして起こそうとするでしょう。でも劇中の現実世界でキックらしき描写はなかったのでやっぱり現実なのかな、と。

ただ、夢オチと考えた場合でも面白そうだし、矛盾はない。とても周到に計算された映画なのに色々と解釈できる余地がある。こういったところがこの作品の奥深さですね。

あと、いくつか箇条書きで気になったところ

・ギター弾いてる人スミスのメンバーかよ!

渡辺謙の発音下手くそやのう

・そんな007やりたいのかノーラン

・劇中で使用されているエディット・ピアフの歌を低速で再生すると・・・http://www.youtube.com/watch?v=UVkQ0C4qDvM よく計算されてるなあ。

・にしてもこの映画編集した人ほんとえらいと思う

エレン・ペイジ可愛い

マリオン・コティヤールがエレベーターを見上げるカット、一瞬だけど死ぬほど怖かった。

こんな女夢に出てきたら嫌だなあ・・・

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)死ぬまでシネマ[*] pinkmoon[*] プロキオン14[*] 捨てる[*]

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