[コメント] スタンド・バイ・ミー(1986/米)
実に凡庸な少年だった12歳の僕。
サッカーして家に帰ってファミコン三昧。
スーパーマリオとドラクエなら僕に任せろ。
冒険なんかしたこともない。
友人は多かったが、だからどうしたって感じ。
仲の良い奴もいたけど12と言えば小6。
劇中のような感情を持つには余計な知識が多すぎる。
いつどこで誰と疎遠になるか大体想像できてしまう。
そんなんでピュアな友情なんざ生まれるはずもない。
だからこの映画を見ても自分の少年時代と符合なんかしない。
直接的に懐かしいと感じることもない。
あるのは強烈な憧れ。
この年(77年生まれの24歳)になってもまだ憧れる。
所詮は夢物語だよ。
夢物語もネタによっては嫌悪感を覚えることも多々ある。
年が年だからつい穿った見方をしてしまうこともある。
でも、自分が求めていた、あり得ない夢ならオッケーだ。
僕の好きな映画の一つはそういうのだ。
自分の少年時代が欺瞞に満ちていたような気がして少しブルーにもなるけど、
この映画は好きだ。
さらに、自分の過去と符合するわけでもないのに凄い郷愁を覚える。
経験から来る懐かしさはないけど、映画の雰囲気に郷愁を感じる。
帰り道のカレーの匂いや焼き魚の匂い。
夕暮れが肩落とす懐かしいあの感じ。
思えば随分遠くまできたもんだよなあ・・・。
読んでくれてありがと。
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想い出
楽器をやってた奴なら、中高とみんな弾いていたスタンド・バイ・ミー。いつも絶対にポロポロと誰かが弾いていた、教室の片隅。スタンド・バイ・ミー以外ならガンズのペイシェンス。これらの音楽を聴いたり弾いたりするとセピア色の風景が浮かんでくる。音楽は記憶とシンクロし、この文章を打ってるだけで涙が出そうにすらなるよ。想い出は、時に風化もするし、美化もされるけど、音楽は決して変わらないですね。
Said, woman, take it slow
It'll work itself out fine
All we need
Is just a little patience♪
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