[コメント] コクリコ坂から(2011/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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「宮崎吾朗監督おつかれ!」というような余韻。
主題歌を歌う(そして主人公の同級生役をする)手嶌葵ちゃんの大ファンで、彼女のライブにいったらあの妖精ボイスで「暑いので皆さん、体調には十分注意して、いっぱい寝て、いっぱい食べて、体を元気にして『コクリコ坂から』を観に行ってくださいね。」と言われてしまったので言うとおりにしました。
話はおもしろかったし、ときどき素敵だと思う描写もあった。海(長澤まさみ)が旗をあげた時、突風が吹いて俊(岡田准一)の幻をみるシーン。あれはアニメにしかできない描写だ。人が恋に落ちる瞬間ってあういうものなんだろうなと思う。思いもかけない時に誰かを想い出すということ。その後、とくに「・・・・もしかして私・・彼に恋してる?」とかありがちな演出をせず、すこし戸惑った顔だけ残してスタスタいってしまう海の描写もすごくいい。母親に俊のことを尋ねるシーンも好き。風吹ジュンの声も、「会いたいわ。」という台詞も素敵。(あとペンクロフさんと同じく私もなぜかお寿司のシーンすごい好きです。お寿司見えないけどなんかおいしそうというかなんというか←そこ?)
でも全体的にすごく優等生にまとまっていて、やっぱりオヤジさんの作品のような突き抜け感とかワクワク感がない。自転車のシーンに少しそういう要素はあったかもしれないけど、予想通りのことしか起きないし、『耳をすませば』ほどのリアル感や「私もあれやりたい!」と思うような憧れ感もない。よほど吾朗監督は優等生で真面目なんだろうな。
うーん・・・・・・・・ やっぱり宮崎ジブリは駿が死ぬとともに死ぬ。仕方がないんだ。(2011/8 劇場)
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