[コメント] ミッション:8ミニッツ(2011/米)
眼が開いて初めに観たものを愛しく思うのはヒトも同じだよね
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ダンカン・ジョーンズの2作目ということでSF的な仕掛けは普遍的な主題のための前提でしかない。それは前作同様で、なおかつパラドックスや仮想現実を描いた過去の名作へのリスペクトを込めているのも同様。 映画ファンにすれば彼の作品は居心地が良いし、またそのスタンダードで映画的な展開を「上手に拡張」する。センスいいよねえ。
悔い残りだけはしたくない、という思いにいたるまでの主人公の葛藤や成長(あと目の前の相手への愛情の深まり)を8分間の繰り返しで表現したジェイク・ギレンホールも素晴らしいし、そもそも彼がダンカンを監督に推薦したのだから、これはやはり彼のための作品と言っていいでしょう。そして転送先にはすぐミシェル・モナハンがいて、戻ってきたらヴェラ・ファーミガがいるというのも素敵すぎる。そういう二人の演技でした。
しかし、あのシカゴのオブジェの記憶がすでにスティーブンスにあったというのは、単にショーンの記憶が作用してきていたということなのだろうか。うーん‥‥、個人的にはさらなるパラドックスを暗示しているのではないかと感じているし、その方が面白いと思う。もう一回観ようかなあ。
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