[コメント] 灼熱の魂(2010/カナダ=仏)
何としてもかなえたい願いと、とうてい受け入れがたい事実が並存する苦悩。物理的な離別よりも精神的に引き裂かれた諦観。過酷な人生を遡行するサスペンスが巧みで、2通の遺書を残さざるを得なかった女ルブナ・アザバルが醸していた凄みに重たい説得力が宿る。
とは言え、この結末には、苦渋を演出せんがための苦渋のような空々しさを感じる。
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