[コメント] ル・アーヴルの靴みがき(2011/フィンランド=仏=独)
カウリスマキの待望の新作。そうかもう5年経つんだ。久しぶりだったね。今回はどんな話かな?
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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冒頭のアクションからラストの静かな花見まで相変わらずカウリスマキ節は健在だ。でも、もう作るべき映画は作っちゃったという感じで、ラストの2か所はかなり強引な筋立てを考え付く。
これがカウリスマキだから目を細めて赦すかどうか、この映画の評価を左右する。僕は大のカウリスマキファンだけれど、ちょっと強引過ぎると思います。どういうのかな、ここまでおおっぴろげでやられちゃうと作為が見えてくるのです。俺だから赦せるだろう、とかいうそんなちょっと尊大な感じでしょうか。せめて一つにしておけば小さく納まったかなあ、、。
でも相変わらず色彩は潤沢な色でため息が出ます。そして出演者も常連でもうこっちまでにっこりしてきます。あの難民少年も品格がありいいリズムでした。カウリスマキ、余裕十分の環境、体力で制作したことが窺われます。
この映画、全部のシーン好きだけれど、僕は最後の、あの日本の桜が好きですね。「3.11以降、頑張って下さい」という彼のメッセージが遠くから聞こえてきます。
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