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[コメント] ゼロ・グラビティ(2013/米)

コワルスキー役のジョージ・クルーニーにやられた〜!
capricorn1

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 ひーひー言いながら、ソユーズにたどりついたものの燃料切れに絶望し、死を覚悟する主人公(サンドラ・ブロック)のもとに、浮遊していたはずのコワルスキー(ジョージ・クルーニー)が突然現れる!

 あれだけ遠くに行ってしまったジョージ・クルーニーがソユーズにたどり着けるわけはないのだが、あまりの絶望的な状況とジョージ・クルーニーのキャラクターのせいで、「その設定もありかも」と思わせてしまう。

 これがうまかった!

 主人公が「どうやってたどり着いたの?」と聞いてもジョージ・クルーニーは 「それが奇想天外でね」ととぼけたことを繰り返す。ジョージ・クルーニーが宇宙飛行士をやっていること自体が奇想天外だから、宇宙船への帰還方法も「奇想天外」であっても、見ている我々は疑問に思わない。

 ソユーズに乗りこんだジョージ・クルーニーは「このままだと傷つかなくてすむ。それでいいのか」なんて教訓的なセリフを吐いて主人公を叱咤する。我々は「御都合的なストーリーだが、これしか主人公が助かる道はないだろう」と思って見る。

 その瞬間!主人公も我々も、ソユーズに乗り込んだジョージ・クルー二ーが幻だと知る。

 幻とわかったとき、主人公は生き残りへかけてエンジン大噴射となる。

 やられた〜。完全にやられてもうた〜。全然見抜けなかっただけに、主人公の大噴射がす〜っと受け入れられたあ〜。あとは、主人公と我々は一体やあ〜。生死をかけた戦いに参加やあ(今までも充分参加していたけども)。  あとは主人公が大地に立つまで、息もつけませんでした。疲れたあ。

(ただ、よくよく考えてみると、大気圏突入は、ああ、簡単じゃあないだろう。ましてや、宇宙船は中国語だし。適当にボタンを押して、地球に帰れるほど甘くないと思うけどなあ。あそこは勢いに押されてしまった。あと、降り立ったところがアフリカの野獣がうようよいるところじゃなくてよかった)

(評価:★5)

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