[コメント] 儀式(1971/日)
死をもってさえ止められぬ永遠の現在進行形、『儀式』はいまも終わらない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
なるほど中村敦夫の大いなる犬死は「一家」への匕首となりえたかも知れない。しかし「家」を「国」に拡大したとき、我々国民が彼の選んだ道を辿ることなど出来得るだろうか?それで何かが変るだろうか?
本作で大島が描き提示したのは「手段」ではなく「矛盾」である。人間を苦しめ同時に人間たらしめている底意地の悪い(神)の永久機関である。
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例えばこんな名言を挙げてみる。
「民主主義と独裁性の違いは、民主主義では投票した後に命令を受けるが、独裁制では投票の手間が省けるということだけだ」―C・H・ブコウスキー
二十歳以上の皆さん、「儀式」にはちゃんと参加してますか?
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