[コメント] ブルージャスミン(2013/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
映画で観る分には嫌いじゃないジャスミン。ズバズバ物言う所はヤング≒アダルトのメイビス思い出しちゃう。どっちもセクシーだしね。けど一緒には住みたくないよね。そう考えたら妹さんは偉いなぁ。結構きついこと言われても耐えてるし。
妹さんって実際ジャスミンをどう思っていたのか。前の旦那さんの時のあの酷い扱い。「あたしは忙しいから勝手に遊んできて。」と運転手付けて観光案内させたり、パーティの後の夫婦喧嘩の内容が悲しかった。多分妹夫婦も軽くあしらわれているのは気づいているんじゃないかな。ましてや投資の件もあるし。僕が同じ立場だったら妹にかなり詰め寄るだろうし、結局離婚の原因になると思う。けどやっぱり兄弟という絆なのか、妹さんはジャスミンを見捨てることは出来ない。素晴らしい兄弟愛だなと思った。それが当たり前だと思っているジャスミンは馬鹿野郎だ。けど気づかないから妹に頼れるんだろうね。
ラストシーンはちょっと不意を突かれた。絶望感たっぷりな終わりかたは溝口健二の赤線地帯のエンディングをふと思い出した。まぁあっちは悲壮感なんだが。映画的に考えたらオープニングにもつながるのでカッコイイ閉め方だと思うけど結構しんどいな。ウディ・アレンの映画でまさかあのエンディングは予想してなかったよ。観終わった後いろいろと考えてしまいました。ジャスミンは果たして大丈夫なのか?いや大丈夫じゃないだろ!あの状況って室内犬のチワワが都会の雑踏に投げ出される感じだろ。うえーん、泣ける。ちょっと期待はしてたんだよ。不慣れな環境でも愚痴をこぼしながらも頑張っているジャスミンの姿を。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (3 人) | [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。