[コメント] WOOD JOB!(ウッジョブ)〜神去なあなあ日常〜(2014/日)
伊藤英明、今度は山猿。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「嘘から出た真」を描く作家=矢口史靖。 『ロボジー』の時に書いたのだが、彼はいつも、スチャラカな主人公が渋々(あるいはその場しのぎで)始めた事に「本気」になる瞬間を描く。
彼の映画には不満も多い。
無駄なギャグが多い。特に今回はそれが“無駄なエピソード”にまで及んでしまっている。 この映画で言えば祭のシーン。 母親からの電話とか、バイクで乗り付けるとか、紐が足に絡まっちゃうとか(ヒロイン長澤まさみを何とかしてクライマックスに絡めようという苦肉の策に見える)。
そう考えると、非常に“性的”な祭なのだが(もはや暗喩ですらない)、染谷将太と長澤まさみの関係に活かせていない。いやもう彼は、ハラハラ、ドキドキ、ヒリヒリするような男と女の機微を描いたことはない。 だいたい、話のパターンがいつも同じなんだ。
しかし、それら不満点を補って余りある感動的な“リアル”がある。
それは主人公が“マジ”になる気持ちの流れ。 彼が目覚める時、我々観客も一緒に気持ちが動かされる。同じ気持で「スローライフなんちゃら」に腹を立てる。そういう感動的な瞬間がこの映画にはある。 あと、伊藤英明ワンカット全力疾走とかね(<そこかよ)。
(14.05.25 ユナイテッド・シネマとしまえんにて鑑賞)
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