[コメント] この世界の片隅に(2016/日)
号泣の訳
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
自他共に認めるおっとりした性格で、絵が描くことが大好きで、時には妄想の世界の住人になる女の子。 そんな女の子が成長し広島から呉に嫁いでいく日常の物語。 そんな日常にやがて影が差し掛かるのを映画を見る誰もが知っている。 しかし米軍の空襲があっても、配給が止まっても相変わらず彼女はのほほんとしてどこか他人事。呉の上空で繰り広げられる戦闘を見て筆があればその様子を描きたいと思うほど。 そんな彼女が映画の中で一番号泣するのが終戦の日、8月15日。 そこにたどり着くまでに泣きたくなるシーンはたくさんあったはず。 大好きだった絵を描いていた右手を失った時でさえもあそこまで泣かなかった。 彼女はおっとりした性格だから、どこか負の感情を失っていたのではないかと思っていたけどそんなことはなかった。 お国のためにみんなが一致団結することが当時の当たり前だった。 その当たり前のために犠牲にした色んなことが、ラジオから流れてくる音声だけで片付けられてしまう。
それは号泣せずにはいられない。
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