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[コメント] ミカエル(1924/米)
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★34年後の『裁かるるジャンヌ』が被写体の顔(感情)と身体(動作)を駆使したアグレッシブなサイレントだったのとは対照的に閉鎖空間(屋内)と老の執着(内心)と若の奔放(行動)を見つめることで愛欲と支配欲が織りなす耽美の残酷さを描こうとした新即物主義的映画にみえた。 (ぽんしゅう)[投票]
★3美に憧れる画家は孤独、美は自足し彼に見向きもしないが、画家は美を求めざるを得ない。嗚呼ウィーン世紀末。ドライヤーは『あるじ』同様、まだ個性的とは思われないが、一部に後年の傑作を想起させる空間処理があり、そこだけが生々しい。 [review] (寒山拾得)[投票]
★3主人公の画家ゾレ、ベンヤミン・クリステンセンの邸内を中心に、ほとんど屋内を舞台とする。サイレントらしい天井の高いスタジオセットを、ロングショットで見せる。その分、美術装置には金がかゝっている。沢山の絵画や彫刻。大きな、人間の頭部の彫像が目立つ。 [review] (ゑぎ)[投票]