[コメント] 機動警察パトレイバー2 the Movie(1993/日)
いろんな社会風刺というスタイルはとっているが、ボクには人を好きになるのがどういうコトか、を語ってる映画に見えた。
周囲がどうなっていようが、好きという感情はそう簡単には「嘘」をつけない。この映画では、恋愛映画には絶対に描けない、いや、描かないこういった男女関係が描かれてる。歳をとるごとに、その印象派色濃くなっている。
「リアル」な表現、というが、それはただ「非現実」的なものが入り込む余地が無いだけ、というふうにも思える。それほど、「南雲しのぶ」という女性を描くことに集中していく。 そして、それと対照的なの野明と遊馬の関係。進士夫婦のちょっとしたやり取り。そういったいろんな男女の関係が、「南雲しのぶ」という女性を引き立てている、というのは考えすぎか? ただひとつの「愛」(恋なんて、青臭いものじゃない)に葛藤する男女。それを第三者としてしか見ることのできない後藤隊長。ここの対比は滑稽でもあり、悲しくもある。
ひたすらに不器用な後藤隊長、そして一番不器用なしのぶさんに、奇妙な親しみを覚える。そして、かっこいいよ、あんたたち!
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