[コメント] インデペンデンス・デイ(1996/米)
思いの外良くできている。特に序盤で提示された伏線を後半になって回収していく構成が良い。結婚指輪、葉巻といった小道具にしても、大統領が湾岸戦争の英雄だった、或いはウィル・スミスが宇宙飛行士を夢見ていたという設定にしても見事に後半で活きてくる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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この手の映画は荒唐無稽さこそが魅力だと私は思っている。つまり、こちらの予想を遙かに凌駕するスペクタキュラーや唖然とするような非現実的な展開を期待しているということ。そういう意味で出現した宇宙船の圧倒的な馬鹿デカさや秘密基地でのエイリアンの蘇生から生じる騒動(テレパシー攻撃の中途半端さ!)やアル中飛行機乗りランディ・クエイドの大活躍なんかも捨てがたい魅力だ。
ただし、もし大統領ビル・プルマンが湾岸戦争のパイロットだったという設定上の伏線が無く、唐突に戦闘機で出撃する、といった展開であれば、私はもっと喜んでいたに違いない。
こういう映画を人道主義的な観点やポリティカルな観点で批判する姿勢については「それも必要な事」だと思う。しかしそのような観点は「映画」とは些かも関係のない事柄であるというのが私の「映画」に対するスタンス。
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