[コメント] 火垂るの墓(1988/日)
彼は愚かだったかもしれない。けれども・・・2003.2.2
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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愚か者は死んでも仕方がないんですか。そんな世の中冷たすぎやしませんか。
親戚のおばさん、そんなにひどい人ですか。 自分の家族が餓えるかもしれないという時に、他人のことに構っていられる人間がいったいどれだけいるというのですか。例えば、ユニセフに募金できるのは金銭的に余裕があるからです。
家を飛び出す無鉄砲な少年も、意地悪なおばさんも、道端に死体が転がっていてもさして気にも留めない人々も、みんな普通の人です。平和な世の中なら笑いあって暮らせたはずなのに、戦争が、飢えが、人々の気持ちと関係を変えたのだと思います。私はこんな地獄絵図を現実に見たくはありません。
私はこの映画で泣きました。余りにむごい話だと思ったのです。泣く映画と言われていたので、思う壺になったようで少々悔しいのも事実ですが。この映画をどう受け止めるかは本人の自由として、子どもに観て貰いたいと思います。歴史にこういう悲劇があったことを知って欲しいのです。そういう意味で、子どもにも観易いアニメにしたことは成功だったのではないかと思います。
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