[コメント] U・ボート(1981/独)
こんな超ド級大作(5時間)とは知らなかった。鑑賞後は体と頭がぼろぼろ。乗組員と同じような激甚・極限の閉塞感を我々にも与えるためにあの長さは存在していたのだ!艦長!
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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閉塞感と、そして浮上したときの喜びを一緒に味わうために・・・。
確かに冗長だ。人間ドラマはさほど深くはない。序盤から潜水艦が海底に沈むまでは似たようなシーンが連続・続出で正直、どうでもよくなってきた。
浮上までのプロセスの中に見所は凝縮されていると思う。只事ではない緊張感、男たちの表情。
と、ここまで映画でも5時間、実際には数ヶ月だっただろうか。地獄からの生還者たちはあっさり爆撃に遭い死傷する。それまで費やしてきた時間は何だったのか・・・。余りにも虚しい結末であった。
つまりは戦争映画。それも潜水艦の地獄によってではなく、帰港後の僅かなシーンによって示現している。それまでどんな道を歩んできたかなど関係はない。ミサイルに当たれば、爆風に巻き込まれれば過去など無意味なのだ。この映画の大部分を占める潜水艦のシーンはそのまま「人生」にも置き換えられることだろう。過去も、未来も容赦なく奪い去る、それが戦争だと思った。
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