[コメント] ロッキー2(1978/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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映画はストレートに、前作のクライマックスから始まる。あの感動を再び、といったところだが、長くない?スタローン自身が監督と知っているから、よっぽど自分の映画が気に入っているんだなあ、とナルシストを見る目で見てしまう。今ほどレンタルビデオが普及してなかったのかも知れないが……。
エイドリアンが病で倒れる部分も長いな。どうしても中だるみしてしまう。
その後、公園やジムでのトレーニング。前作では試合のクライマックスで使われていた音楽が、今回はこのトレーニングのシーンで使われている。音楽が絶頂に達し、トレーニング終了。赤ん坊を見るロッキー。と思ったら、すぐにジョギングに出発する。おいおい、またトレーニングかよ。長いよ。
編集を変えれば、山あり谷ありのバランスのよい映画になったんじゃないだろうか。
……と、偉そうに書いてきたが、こんな理屈っぽい評論を書いてるのが恥ずかしくなるほど、感動できる映画だ。何だかんだ言っても、やっぱりトレーニングシーンは燃えるし、ラストは涙しそうになった。
ところで、ロッキーにはもちろん感動したが、僕はこの映画でミッキーも気に入った。 前作を見たときは、厳しい年寄りコーチという印象ばかりが残ってたが、この映画では、彼がいかに熱いものを持った人であるかが伝わってくる。テレビでアポロがロッキーを挑発するのを見て憤慨し、彼の方からロッキーに「あいつを叩きのめそう。」と持ちかける。前作でもミッキーは、若かった頃の話をしていたが、あんな思い出話よりもずっと、ミッキーという人間を表しているシーンだ。
若い頃の精神を大切にしながら、今の自分にできることを彼はしているのだ。人間、年老いたら終わりというわけではない。
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