個人的に映画史上最高傑作と評価しておりますが、特別編の上映でまた更に評価が分かれるのでしょうね。

　前回上映時にそのホラーぶりを堪能しましたが、時代を超えてまたホラーが回帰するということですね。

　黙示録という発想や着想もさることながら、黙示録というエネルギーに傾倒します。コッポラのエネルギーが最大級に爆発した映画としてもっと評価されるべきだと２０年前から訴えてきました。　

　また、コッポラがこの映画以降冴えないのもホラーですね。エネルギーと財産を使い果たしてしまったんでしょう。

　そしてアメリカは再びこの世界に突入しようとしているのか・・・？

　映画の制作過程から、この映画以降のコッポラの活動を現時点で総括すると「ｱﾎﾟｶﾘﾌﾟｽ」そのものが狂気だったとしか思えない。この作品がベトナム戦争の総括という意味で、先頭を切った役割は大きいと思うし、映像の迫り来る迫力も見事。しかし、コッポラのプロフィールの中で、この作品以前と以後でこれほどまでに違いが明かなのは不思議だ。コッポラはこの映画以降一切ロケに出ることをやめてしまった。非人工的な彼の最後の作品とも言える。

５点しかつけられないのが大変残念！