[コメント] タクシードライバー(1976/米)
トラヴィスの主観において展開される物語が、外の世界の人間からは全く違ったものに見える。一つの同じ事実なのに。その「乖離」を、映画という手法によって見事に表現している。
シビル・シェパードは、その乖離を表現するための媒介なのだな。
バーナード・ハーマンの哀切なメロディを背にフロントガラス越しに流れてゆく暗いニューヨークの雑踏だとか、デニーロの「変身」だとか、最後の痛烈な銃撃戦だとか、多くのシーンが映画的興奮にあふれている。
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