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[コメント] 三大怪獣 地球最大の決戦(1964/日)

 若林映子はいい! d(*´∀`*)b (05・7・10)
山本美容室

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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 この作品は「ゴジラ」シリーズの中でも一番楽しいね。(すみません、全部見てませんけど。たぶんってことで)「三大怪獣」と銘打っておきながら「四大怪獣」だったり子供へのサービスが盛りだくさん。大人にも楽しめる人間ドラマ。東宝娯楽映画の傑作やね。

 「空飛ぶ円盤研究会?」という団体を取材している東洋放送記者星由里子はメンバーから「1月なのにこの異常な暑さは宇宙人が空飛ぶ円盤で地球へ来ているからだ」という話を聞いて調べようとする。

 家に帰ると兄の刑事夏木陽介とTVのチャンネルを奪い合って喧嘩。ガチャガチャ。ダイヤル式のチャンネルが懐かしいなぁ。バラエティー番組で「モスラ」の存在を知る。ザ・ピーナッツの唄う『幸せを呼ぼう』(詞:岩谷時子/曲:宮川泰)は忘れられない名曲やね。

 サルノ王女(金星人)若林映子が「私は金星人です」と言って各地に出没する。この作品の人間?の主役は若林映子ではないかと思うのです。阿蘇山に現われたときは「007」の神様(そんなのはいないね)が導いたのかと思いました。

 DVDで鑑賞したのですが若林映子のコメンタリーが素敵です。声は年をとらないといいます。なんとも色っぽい声で「ココはね…おかしいの、うふん」などと撮影秘話を語ってくれるのです。母親と年齢はあまり変わらないと思うのですが上品で知的でしたね。d(*´∀`*)b

 そんな若林さんが「おかしいんじゃないか」という事で塚本博士志村喬の精神医学研究所へ連れて来られる。ベッドで横たわるサルノ王女(金星人)。頭に電極を付けられて光の点滅で異常がないかを調べられる。あれは脳波を調べる時に行なうテストで受けた事があります。若林さんはTV収録の徹夜で本当に寝てたらしいですね。d(*´∀`*)b

 ゴジラとラドンの戦いをモスラが仲裁する。それを小美人ザ・ピーナッツが通訳する。「そんなこと知るか。いままで人間は俺たちをいじめてきたじゃないか」「ここおかしいよねぇ。通訳する時までハモらんでもいいのに」という大人の見方も面白いのですが、この映画は気分だけでも半ズボンのガキに戻って見たいものです。(半ズボンって今でもあるよね)

 戦いはキングギドラを「追い払って」モスラはインファント島へゴジラとラドンは…どうしたんでしょうか?怪獣が「誰も傷つかない」所が良いね。

 サルノ王女「私は本当に金星人だったんでしょうか?」名シーンですなぁ。若林さんは『ローマの休日』をイメージしてくれと本多猪四郎カントクに言われたらしい。気品があって美しかったなぁ。夏木陽介グレゴリー・ペックには見えなんだけど。また見たくなってきたよ。d(*´∀`*)b

(評価:★5)

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