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[コメント] トゥルーマン・ショー(1998/米)

社会派とエンターテイメント。これの両立してる映画って珍しい。ピーター・ウィアー監督だからできる離れ業。
カー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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冷徹に演出するクリストフと、父の視点のクリストフの演技に鳥肌。 観客は、脱出しようとしているトゥルーマンを応援している。 ここに賛否両論あるようだが、僕はこれで正しいと思う。 観客とは、無責任に感情移入して、ぽいっと捨てるものではないだろうか。 脱出を応援していて、あっち側ではなく、自分たちの世界に侵入してきたトゥルーマンに対して、彼らはどういう反応をとるだろうか?最初の1、2年は称賛するだろうが、すぐに興味をなくし、別の興味の対象を見つけ、騒ぐ。これは我々映画観客にも言えることだ。トゥルーマンショーは、そういう残酷な一面を併せ持つ映画なのではないだろうか。結末は、残酷とも言えるが、僕はトゥルーマンの決断と、脱出を喜びたい。彼がこれからどうなるのか。後悔するのか。それとも幸せを見つけるのか。それは誰にもわからない。

最後に映画雑誌で見たウィアー監督のインタビュー記事を。 (古い記憶なので間違いはごりょーしょください)

――その後のトゥルーマンはどうなったとお思いですか?

ウィア― 「我々の間でもそれは討論の的だった。私は「彼はハリウッドに行き、ジム・キャリーになった」のだと思う(笑)。」

僕もそう思いたい。

(評価:★5)

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