[コメント] スネーキーモンキー 蛇拳(1976/香港)
一夜にして僕らのヒーロー
テレビ放映翌日の学校はもう大変。みんなマネするマネする。
人なつっこそうな、どちらかといえば野暮ったそうな風貌のアンちゃんが地道な訓練をして、最後には勝利を手にする。当時の僕らは「少年ジャンプ」真盛りの世代。「努力・友情・勝利」にまみれた世代だった訳さ。
そんな中この3原則を目の前で、そうまさにジャンプの紙の上で「キン肉マン」や「高嶺竜二」(リングにかけろ)、「枢斬暗屯子」(激!極虎一家)らが表現していたことをリアルな肉体で僕らの眼前に示してくれたアンちゃんこそがジャッキー・チェンなのだ。
子供じみたストーリー展開、というより子供にも理解できる展開。テレビ放送の度に親父とはよく喧嘩したっけ。
「こんなアチョーアチョーばっかりの話。どうせ最後は勝つんだろ!」
「父さんだって水戸黄門見るじゃないか!あれだって最後は印籠出すだけじゃん!」
でもそんな話だからこそ当時子供だった僕らはアツくなれたんだと思う。それに確かにわかりやすいストーリー展開かも知れないが、そこで繰り広げられるアクションは蹴られたら煙が舞い散り、人が吹き飛んでいくのだ。
そしてそんな彼が今でもアメリカで努力しているのを見ると、彼にリアル「努力・友情・勝利」を教えてもらった僕らが努力しない訳にはいかないと今だに教えられる。
彼はあの日から、そして今でも僕らの前を走りつづけてくれるヒーローなのだ。
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