[コメント] ラン・ローラ・ラン(1998/独)
根幹のアイデアや散りばめられた映像表現、笑いはどれも好きです。ただそれに力を入れるあまり、人物に厚みがなくなっちゃった感じ。心から応援していないから、今一つ気持ちがトップギアに入ってこない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「もしもあの時・・・」的な世界と「走り続ける女」。どちらもそれだけで1本作れそうな2つのアイデアを、1つに組み合わせたセンスは秀逸。「もしも」が周りに波及していくさまも面白い。個人的にはアニメも疾走感を助長していて良かったんじゃないかと思います。
でも監督そっちに夢中過ぎ。中心のカップル2人が正直魅力的じゃない(ローラの顔が苦手なのは否定しませんが)。感情移入し切れていない人の頑張りを観るには、3本立ては辛い。「もしも」の世界を充分表現するには3本である必要があったわけですよね。それならそれに耐えうるキャラクターを作り上げてくれないと、こっちも夢中になれないんです。
とは言え実験的手法でここまで撮り切ったんだから、まぁ良しってとこなのかな。
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