[コメント] オープン・ユア・アイズ(1997/仏=スペイン)
構成力で見せるがどうってこともない話。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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・・・SFにしちゃうのなら。
現実にないものをドラマのキーになる部分で使うなら、それが「あり」なことをもっと物語の早い時期に(それとなく)知らせておかないと、完全密室殺人の推理物を見ているつもりが「犯人が幽霊だった」みたいなことを言われたようで興ざめする。時間の順番をバラしてうまく物語を形作っているところこそこの作品の特長なのだから、伏線の置き所については画竜点睛を欠いた気がする。
女をとっかえひっかえしている主人公が初めて「一生の女」を意識する役柄として、ペネロペはとても説得力のある存在だった(少なくとも私とトムには)。いっそ「彼女こそ夢の中だけの創作」にしてしまったほうが面白かったかもしれない。それじゃドラマの発端がなくなってしまうか・・・。そこは監督の巧みな構成力で何とかなるだろう。
「人生は白昼夢である」という発想は、スペインじゃただのリアリズムだったりして・・・。「どうして誰もいないんだ!」みんな家で昼寝。(私のスペインのイメージ)
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