[コメント] トゥルー・クライム(1999/米)
真のイーストウッドの代表作。現代アメリカ映画の最高峰。「誰一人としてイーストウッドの高みに到達できない」という言説が具体的に意味しているものとは「誰一人として『トゥルー・クライム』のような映画をつくることができない」という端的な事実である。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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しかし、この映画ほどどこが凄いかを説明するのが難しい作品もないかもしれない。すべてが凄い。あるいは、凄いところなど何ひとつないにもかかわらず、出来上がった作品は紛れもなく凄いというのが凄い。
あえて一例を挙げてみるならば、事件の真相に気づいたイーストウッドが真犯人の母親の家に車を飛ばす場面。暗闇に光る雨・濡れた路面・飛び散る火花、よろめく車体、ゴミ箱に激突しての停車。もう、これが「映画」というものでしょう。
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