コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] トゥルー・クライム(1999/米)

特にメッセージ性は無く、犯人探しがメインでもない。ただひたすら時間と戦うクリント・イーストウッドに、ハラハラドキドキする観客。これぞ映画の醍醐味だ。
青山実花

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







多分そうなるだろうというラスト。いわばお約束。それが分かっていながらも、死刑執行停止までの20分に、どれだけの人がハラハラした事であろう。1999年と言えば、もうそろそろ携帯電話が一般的になりはじめた頃であるが、この映画にそんな無粋な物は出てこない。ただただ、自分の足だけが頼りのイーストウッド。

コメント欄には、「メッセージ性は無い」と書いたが、この映画に何か訴えたい事があるとしたら何だろう。面識の無い一黒人の為に、12時間走り回ったイーストウッドの行動理由であろうか。もし彼が、「もう時間もないし、冤罪っぽいけど、ま、いっか」と投げていたなら、フランクの死刑は当然執行されていただろうし、それはそれでチャンチャンで終わっていただろう。やっぱり命って、それだけ重いものだという事だろうか。

それから、観た方々の殆どが思った事でしょうけれど、敢えて書きます。何故にイーストウッドの子供をあんな幼児に設定?申し訳ないが、「パパ」と呼ばせるより「お爺ちゃん」と呼ばせた方がいいような組み合わせ。憶測だけど、イーストウッドもまだ完全には吹っ切れていなかったんでしょうね。ルーシー・リューまでナンパしちゃってるし(笑)。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (3 人)けにろん[*] 3819695[*] ナム太郎[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。