[コメント] 救命士(1999/米)
日常に疲れた男の話。その鬱憤は、タクシードライバーは他者へと、そして救命士は自己へと向けられる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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タクシードライバーは、70年代が舞台だった。そこには、ベトナム反戦運動など、自分がつらいのは自分以外の何かのせい、と信じることができる何かがまだ残っていたように思える。 だからタクシードライバーでは、その鬱憤が他者へと向けられた。 しかし、救命士の舞台、90年代は自分を苦しめる明確な何か、というものが わからなくなってきた。だからこそ、救命士ではその鬱憤が他者ではなく、自己へと向けられるのではないだろうか。 もちろん、トラウマや単純に仕事などの原因も考えられるが、 他の登場人物を見ても、それだけでは考えられにくい、 何かしらのキツさというのを感じた。
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