[コメント] 人狼 JIN-ROH(1999/日)
一番沖浦監督の独自性が出ていたのは、ヒロインだと思う。良くも悪くも。
コメントとは話が変わりますー。
押井さんの脚本初稿では書かれながら、結局監督にはばっさり切られた部分に、主人公二人が、プラネタリウムで会話をするシーンがあります。それで改めて思ったのですが、押井さんは、人間が2人で何か同じ物(方向)を見つめながら肩を並べて会話をするシーンが好きですね。映画館のスクリーンとか、水族館の水槽とか。カラオケビデオの流れるテレビ画面とか。向き合わない。向き合って会話しない。博物館の剥製のシーンも、押井監督だったら伏も、辺見といっしょにガラスの中を見つめていたのかも。(追記:脚本を見たら、やっぱりガラスに背を向けて立ってました。てへ。)
一方、もともとの脚本では書かれなかったにもかかわらず、フィルムには登場した、印象的な舞台が二つありました。「公園」と、「デパートの屋上の遊園地」です。この場所を選択したのは、おそらく沖浦監督本人だと思います。沖浦監督は、子どもの遊び場に取り残された(まだ若い)大人、と言うシチュエーションが好きなのでしょうか。
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