[コメント] 不思議惑星キン・ザ・ザ(1986/露)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
とにかく凄い映画だと思います。
思えばのっけから衝撃でした。どっからどう見ても瞬間移動装置に見えないブツを「これが移動装置」という説明だけで済ませ、砂漠の中にワープさせてしまう。『2001年宇宙の旅』でモノリスを見た猿が投げた骨が宇宙船に変わるシーンも衝撃でしたが、『キン・ザ・ザ』に比べれば軽い軽い。
で、空から飛んでくるのは釣鐘のような飛行船。
降りてくるのは汚いおっさん×2。
「クー、クー、クー(件のポーズで)」
「資本主義国だ(byロシア人)」
・・・。
まだまだこんなモノじゃないです。上映一時間後、今度は何の脈絡もなく突然映画が終わろうとする。変なテロップが流れ、砂漠から場面はソ連に。
「エツィロップに払う分が○○で一日に◇◇としても6年間云々・・・」
ええ!?
終わりなの?
ていうか、お前どうやって帰ってきたのよ?
説明しろよ!
当世風に言うなら説明責任があるだろうよー。
と思ったら、今度は用語説明が始まる。
で、本編に戻る。
こっちの驚きなんか無視して、ストーリーはバンバン進行していきます。やたらに高価なマッチ。色つきのステテコに「クー」。むかついた奴には「キュー」。
特筆すべきは砂漠建物の地下で働く人達。
きっちり芝居する何百人のエキストラ。スパルタカスなみの数のエキストラ。しかし、違うところが一つ。『キン・ザ・ザ』のエキストラは、自分たちが何をしているのかさっぱり理解していない、きっと。君達何をしているんだー。
ていうか、この映画に関わった人達に聞きたい。
あなた方は自分たちのやっていることを理解してやっていたのだろうか?
宇宙人が作った映画みたいだ。
すげえ・・・。
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