[コメント] ペパーミント・キャンディー(1999/日=韓国)
想い出は走馬灯のように。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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前へ前へと進んでいるようにみえる列車は、実はそうではなくて、主人公の過去へ過去へと導いていく。
ラストのわたしの解釈。主人公に鼻の根に光る涙によって、それまでの映像が過去の単なる再現ではないことに気づく。後悔だらけの主人公が、死に際にみた、走馬灯のようにめぐる想い出なのだろう(ハイタカさんのコメントにある「末期の夢」という表現はぴったりだと思う)。しかも、楽しい想い出だけではないところがまたミソ。
ピクニック会場での友人の「ああいう奴に限って死なないんだ」を真に受けると、実は奇跡的に助かって、病床でみている夢なんではなかろうかととも思う。で、うなされているのか列車&汽笛がぐるぐる・・・。画中、つねに線路・列車がついてまわる。
ラストで涙をみせる若い頃の彼は、確かに田中星児に似ている(田中星児の名前を思い出せた自分がうれしかった)。
実は、個人的には、好きなストーリーではない。でも、観終わったあと「よく出来てる」と思わずうなってしまった作品。
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