[コメント] ペパーミント・キャンディー(1999/日=韓国)
ひとりの純朴な男が、誰の想いをも拒絶する冷血な男へと育てられてゆく過程。自分のなかにあるそれに気づいていた部分は、おのれ自身を裁くしかなかった。主人公が時を遡るうちに顔の険がとれて穏やかにみえてゆくのが何とも切ない。
同時にこれは、チョン・ドファン政権のなかで体制に抗し切れなかったすべての者たちが、自由主義運動のため命をおとした魂たちに向けた鎮魂歌であるようにも見える。
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