[コメント] 駅馬車(1939/米)
わずか100分足らずの尺で、これだけの数の登場人物に想いを廻らすことができる脚本の見事さ。かなりテンポよく場面展開していくが、それがまた心地よく、何だか全てのシーンが絵になっている。
全体に流れる哀愁、そしてラストの高揚感。疾走する駅馬車、追うインディアン、全速力で走る馬から馬へ飛び移る迫力。映画というメディアの魅力がいっぱい詰まった作品。
特に、オープニングからの駅馬車に乗り込む面々が順に出てくるシークエンス、各人に割り当てられるシーンの時間はとても短いのにちゃんとそれぞれが印象付けられ、その後どんな展開が待っているのか期待を持たされる。このあたりがスゴイ。たまたま一台の駅馬車に乗り合わせた人々が運命をともにしていく一期一会の無常感。素晴らしい。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (4 人) | [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。