恋愛ってのは両方が同じレベルで燃え上がる方が稀かもしれない。一時期的には（特に映画の様にその時々のピーク時であれば）両方同じ位に燃え上がるのが普通かもしれない。しかし通常は女の方がずっと熱が高くて・・なんていう風に恋愛状態でありながら片思いのような状況になる場合が多々ある、というか恋愛関係とは常にそういうアンバランスなものだと思うのだが。

この映画は姫の方がずっと王に恋しているのに王は飛び飛びでそういう感情になる程度、つまりはラムちゃんと諸星あたるの関係と言えばわかりやすいのかもしれない。或いは管理人さんと云々。

小樓の心ここにあらずな役作りも第3者的な観点から見ると非常に諸星あたるなわけでそれに腹を立てるのは自分がめがねの立場に立たされているからかもしれない。

そんなわけでエンディングまでふらふらしていた王の気持ちが初めて姫の 気持ちと同レベルまで達する、そういう瞬間で映画は幕を閉じるのだ。