[コメント] ニューヨーク1997(1981/米)
最高のキャスティング。アーネスト・ボーグナイン! リー・ヴァン・クリーフ! ハリー・ディーン・スタントン! ドナルド・プレザンス! えーと、あとカート・ラッセル! もう目眩してくるわあ。このキャスティングだけで白飯三杯はいける。いや、ややもすると三杯半いけてしまうのではなかろうか!?
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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実を云うと私はさほどラッセルに強い思い入れを持っているわけではないのだけれども、それでもやっぱりこのラッセルはいい。何がいいってかわいそうなところがいい。大統領のものだと思って追っていた心拍が実はただの浮浪者のものだったことが明らかになり、ラッセルはヴァン・クリーフに「もう帰らして……」と云う。もう大統領は生きていないと思ったからだ。いや、あの状況なら誰だってそう思うだろう。しかしヴァン・クリーフは無下に断る。ラッセルはあと二〇時間かそこらのうちにもう生きているかどうかも分からない大統領を救出しなければ毒がまわって死んでしまう。なんてかわいそうなんだ。このやらされてる感。しかし同時に常に一所懸命でもある。かわいそうで一所懸命なヒーローは魅力的だ。
ほとんどのシーンを占める「夜」の闇の質感もよい。カッティングも実に丁寧できめ細かく、低予算作品だというのは俄かには信じられない。
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