[コメント] セシル・B ザ・シネマ・ウォーズ(2000/米)
「ディメンテッドよ永遠なれ!」と炎上できず、むしろ「オレ、メジャー好きの小市民だし…」と燻ってしまい。
マイノリティ賛歌で内輪に入れない時ほど淋しいものはありません。
野暮なこと言うもんじゃないし一種のお祭りなんだからそれで良いのだろうけど、この映画は最後まで「ごっこ」感覚で、見てる自分まで「シネコンを爆破しよう!」とノレる程ボルテージを上げてくれないのでした。 「邪道プロレスで何が悪いんじゃー」という熱い叫びや、非建設的なことにバカバカしいまでの情熱を捧ぐ(「でもやるんだよ」的な)カッコ良さも感じられないし。
例えば「女優魂を証明しろ!」と言われて屋上から飛び降りるシーン。 「メジャー映画なら安全装置が云々」という問いに「そんなものはない!」と答えておきながら、着地をなんと編集で済ませちゃう。 何だよそれ! 全然本気じゃないじゃん! いやこれ冗談じゃなくて、「ウンコ食う」と言ってカレーで誤魔化しちゃダメでしょ? そんな姿勢でどうして革命が成し遂げられようか?
と書いておきながら最大の問題は、この映画をシネコンどころかテレビで見た自分に求めるべきなのかもしれない(あれ?)
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