[コメント] 女囚701号 さそり(1972/日)
エキストラたちが、否、背景がすべて全裸の女囚であるというシャワー室のシーンは「ある意味」何度でも見たくなる秀逸なシーンか。私はプチ映倫と化してビデオを巻戻ししました。
これは劇画だ。漫画だ。荒唐無稽な劇画に野暮な突っ込み入れるなんて楽しくない。ここはB級作品を徹底的に楽しむべきであろう。
それにしても梶芽衣子という女優さんは翌年の『修羅雪姫』といい、「恨み」というテーマで撮られ過ぎたきらいがある。これで随分と得もあったろうが、それ以上の損もあったのではなかろうか。
私的には彼女の黒く長いストレートな髪が、駄目なんです。「髪が伸びる人形」というのがありましたが、まるでそれを思い出してしまうんです。
それと公開当時少年だった私は、銭湯に貼られたこの映画のポスターを横目で恐る恐る見たものでした。よく分からないけれど、「とてつもなくイケナイ映画」だという事だけは理解しました。Hだとか怖いとかでなく、子供には到底理解出来ぬ「大人の淫靡な世界」があったのです。
今、こうしてビデオで繰り返し特定のシーンだけを巻き戻すような大人になってしまいました。30年間、トラウマになっていた私的には伝説の映画を今、あっけなく見終わってしまいました。なんだかこう、私の30年間のトラウマがあっけなく消滅してしまった空疎感が残ります。
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