[コメント] 千と千尋の神隠し(2001/日)
この人、引き出し多いスね。
宮崎駿とジブリ作品って、あんまり見たことなくて、「ナウシカ」「カリオストロ」「もののけ」ぐらい。しかも映画館で見たのはこれが初めて。ちょっと圧倒されちゃいました。「もののけ」みたいな外に向けたメッセージ性より、精神世界にベクトルが向いたファンタジーが強力でした。 子供の白昼夢というオチがわかっていても惹きつけられる。イメージの洪水だね。
空飛ぶのは毎度のことなので除外するとして、夕暮れになって街に灯りが点る感じや、油屋の裏手の階段の底なしな高低感、夜の闇を走る列車の引きの絵とか、子供の頃に強く脳裏に焼き付いてたイメージがデジャブのように蘇ってきた。
子供の頃、母親の実家の農家に預けられたことがあるので、心細さにすごく共感してしまう場面が多かった。オジサン世代のためのファンタジーなのかも。
しかし、こんな「パーソナル白昼夢映画」を大勢の人が見に来るなんてどーいうこと?ただのジブリブームだから?寅さんや釣りバカのような国民映画になっちゃってるスタンスでこれをぶつけてきたのはスゴイ。
唯一難クセつけるなら音楽か・・。久石さんは才能の枯渇。冒頭は「新日本紀行」、ラスト近くは「戦メリ」・・。いいとこ取りの順列組み合わせ音楽でひたすら中庸に叙情に流れる。イヤミで腹立つ。たけし映画でも大キライなので、ここでも拒否反応してしまう。あるいは彼の「商才」に嫉妬してるのかも。それから、一家の乗ってる「アウディ」もイヤミで場違い。タイアップで少しでも制作費稼ごうとしたのか、「四駆だから大丈夫」なんてコマーシャルまで入れちゃってヤなかんじ。
これでずいぶん感化されちゃったから「トトロ」とか、他の作品も見たくなった。
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