確かにストーリーの詰めは甘いし、脚本も雑な部分があるかもしれない。というか脚本というほど台詞の量もそんなにないかもしれない。

だが、一方で、無理やり物語を作り上げたり、台詞を大量に施そうとして失敗している作品に比べれば、とてもシンプルで潔い作品だと思う。

何よりアンジェリーナ・ジョリーの存在感が他のゲームを映画化させた作品より印象深い。 親子出演もなかなか興味深かったが、細かい点で言えば、彼女が銃を撃つシーンが印象的。柔な役者や銃の素人は、空砲とはいえ音の出る銃に目を閉じてしまう。つまり「パンパン！」「（目を）パチパチ」してしまうのだ。

ところが銃のプロは撃つときに目をつぶらない。何故なら照準がずれたり狙いを追尾しづらくなるからである。ということで、役者でもこだわり派は目を閉じないよう努力しているが、こればかりは本当に努力しないと簡単に目をつぶってしまう。

彼女も完全に目を開けて撃っているわけではないが、かなり努力していて、目を閉じないで撃っているシーンも多数ある。なんか感心してしまった。

蛇足だが、ひさびさに「続編が見たい」と思った。彼女の活躍をアンジェリーナ・ジョリーが若い内に見たい。