[コメント] 拝啓天皇陛下様(1963/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
*********うまくまとめられなかったので、覚書的に書いたものをそのまま記します。少し右翼がかったところもあるが、気にしないでくれ*********
・渥美清は間の取り方が天才的。冒頭の教練シーン、ズッコケはお定まりのものだが、それだけでもう爆笑の渦。
・小金治の煙草を使ったつかみ芸はいただきだ。その後ろで真似して失敗してる渥美清も細かいけどいい味。
・「まさに歴史は繰り返す」これもいただき。
・視線がクール。クールじゃなきゃここまでの笑いは産み出せないのかもしれないけど、俺は涙を絞り取られたよ。陛下の赤子の最後の一人が亡くなった、なんて言ってたけど、そんなことないよ、まだたくさん生きてるよ、生きているって言ってくれ〜、俺だってその一人だと思いたいよ。
・俺は死ぬときなんて言おうか、なんて考えた。何も言うことがないってのも、気楽といえば気楽だが、悲しいもんだね。
・あれだけの死線を潜り抜けてきたのに、最後は交通事故で死んじゃうなんて、あまりと言えばあんまりだ。天皇陛下万歳、って叫ぶ余裕あったのかな。新聞記事には即死って載ってたんだっけ。あ〜、靖国に手を合わせるだけでは足りないんだな・・・。
・♪新・兵・さん・は・可・哀・相だ・なー/また・寝て・泣く・のか・ヨー
・歴史の古い国に住んでいると閉塞感を感じることも多いけど、自国の戦争を、それも負けた戦争を、コメディの中に位置付け、それでいて茶化さず真摯に描くなんてことは、どうだアメリカにはできまい!とか思う。何の賞も取ってないみたいだし、海外で上映されたこともないんだろうと思うけど、こういう映画を見た上で他の戦争映画を評価できることが誇らしい。最近のヨーロッパ映画では『この素晴らしき世界』が(やっぱりコメディだ)よかったな。
85/100(03/04/13見)
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